ケアササイズとは

Carexercize~ケアササイズ~の基本技術は、スウェーデン発祥のスウェディッシュマッサージ(クラシックマッサージ)の技術がベースになっています。

どのようなスポーツもケガから体を守るためにまず基本姿勢というものを身につけます。野球にしてもテニスにしてもスキーにしても、その競技を楽しむためには基本姿勢が大切です。ケアササイズのルーツであるスウェディッシュマッサージにも基本姿勢というものがあります。その基本姿勢を保つことでセラピストの体を故障から守ってくれています。スウェディッシュマッサージ特有の基本姿勢は、腰や腕や膝などへの負担を軽減してくれます。基本姿勢を保つことで無理なく長時間の施術を行なうことができるのです。

伝統的なクラシックマッサージとケアササイズの大きな違いは、クラシックマッサージの基本姿勢を使いながら更に骨盤(股関節)と肩(肩甲上腕関節&肩甲骨)を連動させることでよりダイナミックで安定感のある施術と深みのある圧を可能にしているという点にあります。
それは手首や肘という小さな関節にはなるべく頼らず、股関節と肩関節という大きな関節を使ってまるでダンスをするようにダイナミックに施術を行なっていく施術法です。
人は通常、肘や手首を使って手という道具を動かしています。
しかし、肘は蝶番関節のため一方向にしか動かすことができません。
その他の動きは手首や指を使って細かく調整する必要があります。
また肘が伸びきった瞬間に動きが一度止まってしまうという難点があります。
更には伸びきった際の振動がビートをきざみ、受け手の交感神経を刺激してしまいます。
一方、股関節と肩関節は球関節であるために可動域も広く、あらゆる複雑な動きを可能にしています。
円を描くような動きは、流れを止めずに繋げられる永続性と共に振動が一切伝わらないという利点があります。
そのために安定感のある施術が可能になり、受ける側においてもストレスがなく、オイルマッサージにとって最も重要な副交感神経優位の深いリラクゼーション効果を生むことに繋がります。このスウェディッシュケアテクニックは、痛きもちいいマッサージではなく、深きもちいいマッサージと言えるでしょう。

更に、セラピーを重ねれば重ねるほどにセラピスト自身も健康になっていく。
そんな進化形スウェディッシュマッサージでは、ゆったりとしたリズムで深い呼吸をしながら行う有酸素運動によってセラピストの下半身が鍛えられていきます。その太極拳のような動きによりセラピストの体は血流増進と共に体温が上昇していきます。そうして温まった手で施術することでお客様の全身の血流やリンパの流れを促していきます。
その技術は、110種類を越えるたくさんの手技それぞれにおいて基本姿勢や立ち位置、手の道具作りなどを適切に選択しながら各部位の筋肉に決まったアプローチを行なっていかなければなりません。よってセラピストは体を動かしつつ頭も働かせながら施術を行なっていくのです。つまり、昨今注目されているデュアルタスクやBDNF(アルツハイマー予防に効果的)増加により施術者の脳を活性化させることにも繋がるのです。
施術をする度に足腰が丈夫になり脳も鍛えられる。そう、いつのまにかスウェディッシュケアが体と頭のエクササイズになっているのです。        足腰と脳が元気であれば、健康寿命を延ばすと共により長く豊かなセラピスト人生を送ることができます。

伝統技法を新たに進化させたスウェディッシュケア&エクササイズ、Carexercize(ケアササイズ)の理論は、ケアする側もされる側も健康になっていくというボディメンテナンスの未来の形と言えるでしょう。
あなたも是非、この相互癒しとも呼べるケアササイズの技術で大切な人たちを癒しながら、自らも生涯現役で幸せなセラピスト人生を送ってみませんか?

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